礼拝メッセージの要約
(教会員のメモに見る説教の内容)
聖書の言葉は旧新約聖書・新改訳聖書(著作権・日本聖書刊行会)によります。
2003年9月28日
聖餐式に因んで
「恵みの手段」
井川 正一郎 牧師
第一コリント11章23-25節
中心聖句 24 感謝をささげて後、それを裂き、こう言われました。「これはあなたがたのための、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい。」 25 夕食の後、杯をも同じようにして言われました。「この杯は、わたしの血による新しい契約です。これを飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」 ( 第一コリント11章24-25節) |
始めに
第一コリント11章24、25節を、もう1度読みます。24 感謝をささげて後、それを裂き、こう言われました。「これはあなたがたのための、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい。」
25 夕食の後、杯をも同じようにして言われました。「この杯は、わたしの血による新しい契約です。これを飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」
聖餐礼拝を迎えました。聖餐とは、主が定めて下さった聖礼典の一つです。もう1つは洗礼です。その性質は恵み(恩寵)の手段です。
今日は特に、そもそも恵みの手段とは何かを改めて学びます。そして聖餐の意義について更に学びたいと思っております。
1.恵み(恩寵)の手段
恵みの手段とは、人間のたましいに対して恵みの伝達(注ぎ)のために、神によって定めたれた管(パイプ)、すなわち、水道管、ガス管のようなものです。
恵みの手段として知られているものは、
@聖書を読むこと(=神のことば)
Aお祈りすること
B集会に出席すること(安息日)
です。恩寵の手段をしっかり活用しなさい、と言われています。
ですから、これは神が定めてくださったものなのですが、人間側でそれを活用するとの面があります。
その特徴として、
1)人間側の活用(行い)により、恵みの享受と信仰の成長
2)繰り返しの継続の必要
それによって信仰の糧を頂戴し、信仰に成長が図られるのです。
2.その恵みの手段の聖餐
その恵みの手段の中でも特に、キリストによって直接に制定されたとの意味で、それは
聖礼典と呼ばれ、洗礼と共に聖餐は大切な2つの聖礼典を形作っています。そして、聖礼典あるいは恵みの手段といわれることの中で大切なことは、目に見える外的な形・行いが、内的な霊的恵みに結びつくことなのです。
聖餐(式)という外側に見える形でなされる営みによって注がれる霊的恵みは3つあります。
1)過去の罪の赦しの確証
2)現在のたましいの満たし、刷新
3)来るべき栄光の希望
3.聖餐にあずかる信仰者の生き方=わたしを覚えて、行いなさい
「わたしを覚えて、行いなさい」。なぜ、そう言われるのか、理由が3つあります。1)心を形(行い)に現す
2)形(行い)に現すことにより、霊的恵みを受ける
3)「わたし」と1つとなるため
4.今週の適用、まとめ
1)繰り返しの中での、刷新(あたかも初めてのように)
2)永遠に「今}を大切に
永遠に、今を大切にしましょう。もしかしたら、12月はこないかも知れないのです。今、罪を悔い改めましょう。今、罪から離れましょう。 形と心、特別なとき、きちんとできる人でありたいものです。行いにあらわすことの、いかに大切なことでしょうか。
「わたしを覚えて、行いなさい」。これが今日の聖餐式を迎えるに際してのメッセージです。
お祈り致します。
Written by S. ikawa and Edited by N. Sakakibara on 2003.9.30