プレイズ・ワーシップ メッセ ージサマリー

(教会員のメモに見る説教の内容)


文中の聖句は新改訳聖書(改訂第三版 =著作権・日本聖書刊行会)によります。

2005年1月16日

教会を知る(1)「キリストは教 会の頭」

竿代 皓子牧師

エペソ人への手紙 5章23節

該当聖句

Ephesians 5:23 

なぜなら、キリストは教会のかしらであって、ご 自身がそのからだの救い主であられるように、夫は妻のかしらであるからです。

(エペソ人への手紙 5章23節)


1.はじめに

この不景気な世の中にあって驚異的な業績回復を達成したのは「日 産自動車」です。その立役者は、誰でもが知っているカルロス・ゴーン社長です。彼を 得て、「日産」は救われたといっていいでしょう。

どのような資質を持ったリーダーを得るか得ないかによってその会 社の運命は決まってしまいます。トップは大変大切な役割を担っているのです。その反 対の例の自動車会社は、嘘で固めたトップの名前が新聞に出て、検察庁によって逮捕さ れてしまいました。

ゴーン社長は子供の頃の思い出を語っていますが、カトリックの学 校で大変良い教育者によって知識と生活習慣を身につけたと語っています。手前味噌で はありませんが、なるほどと頷いてしまいました。トップには高い道徳性が要求される ものです。

2.教会のトップは誰?

さて、きょうは教会のトップは誰であるかというお話です。

今回とりあげたように、「教会のト ップ」はキリストです。人間性の弱さを持った人ではなく、神であるキリ ストがトップであるのです。

このことをきちんと理解しないで、教会分裂の危機に瀕した例が、 コリントの教会です。パウロは、コリント人への手紙第一3章3節と4節で、

…あなたがたの間にねたみや争いがあることからす れば、あなたがたは肉に属しているのではありませんか。そして、ただの人のように歩 んでいるのではありませんか。

ある人が、「私はパウロにつく。」といえば、別の 人は、「私はアポロに。」と言う。…

と、いつの間にか主キリストではなく、人間のリーダーがキリスト の座を奪ってしまうのです。これは大変危険です。ローマ法王といえども教会のかしら ではありません。

また、何々先生の教会といった言い方の様に、教会の私物化が入っ てくる危険性もあります。人は決して教会のかしらにはなりえません。それは誤りと異 端に道を開くことになるからです。

キリストが神として、教会のかしらとして崇められているかどうか が、その教会の正当性の基準の一つとなります。悲しいことに正統的な教会にも牧師と しての正しい資質が欠ける人物がリ−ダーとなる場合も起こってきます。そのためにも 信徒の方々の祈りが必要です。

パウロはこのことを良く知っていて、「私のために祈ってください 」と良く信徒の方々に言っています。

3.頭(キリスト)とからだ(教会)の関係

エペソ1:23 …教会はキリストのからだであり、 …

エペソ5:30 私たちはキリストのからだの部分だ からです。

とありますように、私たちクリスチャンはキリストのからだを構成 しています。

それで、全世界の創造者、支配者であられる神ご自身が、人間の肉 体を持って生きて下さったお方キリストが教会の頭であることの大切な意義を知りまし たので、次に、その体である私達クリスチャンのあり方が問われなければならないでし ょう。

1)今、三越という大手のデパートが有名ですが、その創業は江戸 時代の越後屋という呉服店が始まりです。

その富を失うことなく営々と現代まで存続できた三井家には、「大 名貸しはするな」などと初代の残した家訓というのがあって、それを守り続けてきた由 であると聞いております。このように初代の偉い人の残した知恵が、その家を守ったこ とと、それをしっかりと守り通した子孫がいたことがその秘訣の一つであるのがわかり ます。

私達クリスチャンもキリストの残された教えをしっかりと守り従う ことが最も大切な条件でありましょう。

2)また、その一族が喧嘩することなく、一致団結してきたことも 、その第二の秘訣でありましょう。

GUCCIというカバンの有名ブランドの家族の例ですが、創業者の息子 達の争いが原因となって、創業者一族は会社の経営権を失い、今ではたった一軒の店で 息子の一人が細々と営業していると聞きました。

キリストはクリスチャンに兄弟姉妹として、仲良く、愛し合い、そ れぞれの与えられた分を知り、お互いに弁えをもって協力することを教えています。

愛である神、キリストを頭として頂いている教会の中で、いがみあったり、無視したり、分裂したりすることは、キリスト を最も悲しませることです。私も子供達が争っていた時は、親としてつら く悲しいことを知っております。

3)キリストの教えをしっかりと守り、一致して、 相愛し合うことによって、私達クリスチャンはキリストの愛を、この世の人々にお知ら せ、お伝えする使命があるのです。それが私達自身の成長であり、教会の成長でもある のです。

エペソ4:13 ついに、私たちがみな、信仰の一致 と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全に大人になって、キリストの満ち満ちた 身丈にまで達するためです。

キリストを頭と仰いで、皆で心を一つにして、しっかりと従ってま いりましょう。お祈り致します。


Message by Rev.Hiroko Saoshiro,paster of IGM Na kameguro Church

Compiled by K.Otsuka/January 16,2005